結論から言いますと、東京では一度貸した土地を返してもらう事はほぼ不可能です。

借地人さんもインターネットで情報を得ています。
インターネットでは、借地人さんに都合が良い情報が書かれている感もあります。

ところが、あまりコストを掛けずに所有権に戻る場合もあり得ます。
例えば、次のような条件が揃ったときです。
・契約終期が近く、建物が極端に古い(傷んでいる)
・更新料を支払ってきているが、更新料がわりと高い
・引っ越し先が探せる、引っ越し費用が有る
・借地人さんが高齢で、お子様がいない(または、お子様の生活拠点が有る)
・借地人さんが地主さんに非常にお世話になったという意識を持っている

全ての条件はなかなか揃わないのですが、
折衝の成否・金額の大小は、意外と人間関係が大きな要因にもなりますので、
後はご納得頂くためにどれだけのコストが掛かるのかという話し合いです。

そのため、現実的な解決策は『借地権購入』『等価交換』です。
課題は、借地権をいくらで買い取るのかという事です。

金額については、単純ですが絶対的な原則があります。
・現在の状況を変化させたい方が、条件を譲らざるを得ない・・

土地賃貸借契約とは20年に1度契約更新をして、ずっと住み続ける事が前提
のようになっています。借地人さんに相続が発生しても、奥様やお子様が
いらっしゃったりします。
本来、ずっと貸している・借りているという状態はおかしな話なのですが、
これがまかり通ってしまっているのです。
しかも、契約更新をしなくても・借地人さんが契約更新料を支払わなくても、
地代さえ支払っていれば借り続けることが出来るのですね。
完全に法律の不備だと思いますね。
そうはいっても、法律が覆される事は無さそうですので、その条件の中で
目的を達成していくしかありません。

大切なのは、『目的が何か』と『達成するために可能な手段』の整理です。
そして、地主さんと借地人さんが話し合いを行うと『直接対決』になって
しまいます。
取り返しが付かなくなる前に、我々の様な職種の存在価値があるのです。

講演テキストを参考
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